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安全弁についてのお話

安全弁って何?

■安全弁と安全栓…似た言葉で紛らわしい

消火器の中には、“安全弁”の付いた消火器があります。

 

受講者の方から「“安全弁”と、消火器の他の部品である“安全栓”は、言葉が似ていて紛らわしい」という意見がありました。

 

そこで、安全弁と安全栓について簡単に解説します。

■安全弁は容器の破裂を防ぐもの

安全弁は、「消火器容器内の圧力上昇による容器の破裂を防止する」ために付けられています。

 

「安全弁の動き方」を図で解説します。

 

容器内の圧力が規定値より小さいとき、安全弁は動きません。

 

②何らかの原因、例えば外気の温度が上がって、容器内の圧力が規定値以上になった場合、安全弁が自動的に上昇して圧力を排出します。

③圧力が排出され規定値より小さくなると、安全弁が自動的に下降し、①の状態になります。

 

ここで、前述のように「安全弁は、消火器容器内の圧力上昇による容器の破裂を防止する」ために付けられています。

■ 安全栓とは?

 

安全栓は写真に示す部品で、役割は「不意の誤放射を防止する」となります。

 

■安全弁のある消火器

安全弁のある消火器は、高圧ガス保安法の適応を受ける「二酸化炭素消火器」「ハロゲン化物消火器」のほか、化学泡消火器にも付いています。

 

■ 消防設備士クイズ

【問】次のうち、「安全弁」の付いていないものはどれですか?

(1)転倒式化学泡消火器

(2)ハロン1301消火器

(3)蓄圧式機械泡消火器



【答え】

(3)蓄圧式機械泡消火器