4Sは仕事の基本
4月になり、多くの会社では新入社員の方が入社されています。
自分が新入社員のとき、最初に「4Sは仕事の基本である」ということを学びました。
4Sは、仕事だけでなく火災など災害が起きたときにも重要です。
「みのおか式消防設備士乙種6類通信講座」のオンライン学習を受講されていた方にも、災害に対する4Sの重要性についてお話ししたことがありました。
ここで改めて、4Sについて取り上げてみます。
4Sは、安全で健康な職場づくりと、生産性の向上をめざす活動で、整理(Seiri)、整頓(Seiton)、清掃(Seisou)、清潔(Seiketu)
を行うことをいいます。
(厚生労働省「職場のあんぜんサイト」より)
■ 整理
・整理は、必要なものと不要なものを区分し、不要なものを取り除くことをいいます。

■ 整頓
・整頓は、必要なものを決められた場所に決められた量だけ、容易に取り出せるようにしておくことです。

■ 清掃
・清掃は、ゴミ、ほこりなどを取り除き、きれいに清掃する状態をいいます。

■ 清潔
・清潔は、職場や機械などのゴミや油の汚れをきれいに取って清掃した状態を続けることをいいます。

■ 災害が起きた場合の4Sの重要性
ここで火災などの災害が起きた場合、
・職場の床が油で汚れていると転倒する
・不要なものがあると逃げ道をふさいで逃げ遅れる
といったケースが考えられます。
日頃から4Sを徹底するよう意識して仕事に取り組むことが重要です。
■ 補足説明
4Sとは、安全で、健康な職場づくり、そして生産性の向上をめざす活動で、整理 (Seiri)、整頓 (Seiton)、清掃 (Seiso)、清潔 (Seiketsu)を行うことをいいます。
4S運動は、職場の3S(整理・整頓・清潔)、これに清掃を加えた4つの要素の重要さを認識させ、これらを徹底させる啓発活動です。
4S活動は、職場を単にきれいにするという表面的なことではなく、職場の安全と作業者の健康を守り、そして生産やサービスの効率化や品質向上を図る教育プログラムであって、この好ましい状態を維持することなのです。
4Sの各要素については以下のように説明できます。
・整理:必要なものと不要なものを区分し、不要、不急なものを取り除くことです。
・整頓:必要なものを、決められた場所に、決められた量だけ、いつでも使える状態に、容易に取り出せるようにしておくことです。
・清掃:ゴミ、ほこり、かす、くずを取り除き、油や溶剤など隅々まできれいに清掃し、仕事をやりやすく、問題点が分かるようにすることです。
・清潔:職場や機械、用具などのゴミや汚れをきれいに取って清掃した状態を続けることと、そして作業者自身も身体、服装、身の回りを汚れの無い状態にしておくことです。
4S運動にしつけ (Shitsuke) を加えたものを5Sとし、4Sの維持、習慣化の活動が行われています。
しつけは、決めたこと、教わったことを必ず守るように指導することです。
4S運動は製造業やサービス業で広く行われており、トヨタ生産方式やQC活動などとも関連しています。
4S運動は職場だけでなく日常生活でも役立つスキルだと考えられます。