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誘導灯のご確認を

記憶に新しい工場火災


避難経路が分からなかった可能性が…

今年2月に起こった三幸製菓の工場火災は記憶に新しいです。

 

記事によると、4人の方が防火シャッターの前で倒れているのが見つかりました。

 

ここで、火災が発生すると、煙を感知して防火シャッターが下りる仕組みになっています。

その場合は、シャッターから1.5mの場所にある非常口から避難することになっていました。

 

4人の方は、非常口(避難口)から避難するという避難経路が分からなかった可能性があるようです。

 

>>東京新聞記事


誘導灯により非常口(避難口)を確認する

非常口の上側に非常口(避難口)を示す「避難口誘導灯」というものがあります。

 

これは、停電になっても点灯しています。

 

火災が起こって防火シャッターが下りた場合は、あわてず避難口誘導灯により非常口(避難口)を確認して、非常口から避難するようにします。

 

また、日ごろから火災があった場合を想定して、避難経路を頭に入れておくことも大切だと思います。


誘導灯などの防災照明の点検を!!

建物の関係者や防火管理者の方は、誘導灯や非常用照明器具などの防災照明の点検が必要です。

 

誘導灯などのSOSサインをそのまま放置していると不点灯になり、火災のとき真っ暗な室内や廊下で避難口が分からず、逃げ遅れてしまいます。

 

詳しくは、こちらのリンクをご覧になってください。

 

>>防災照明のSOSサイン


消防設備士乙種6類での誘導灯の出題

消防設備士乙種6類試験での誘導灯に関する出題は、法令(共通)で出題されることがあります。

 

・誘導灯…「消防の用に供する設備」の「避難設備」に分類される

 

上記の事項を覚えておいてください。

 

なお、「消防の用に供する設備」についての解説は、「みのおか式消防設備士乙種6類通信講座ホームページ」のブログの記事をご覧になってください。

 

>>「消防の用に供する設備」についての記事

【補足説明】

■ 誘導灯とは?

 

誘導灯とは、災害や停電の発生時に、建物にいる人々が速やかかつ安全に避難できるよう、避難口や避難方向を表示する防災照明器具のことです。

 

消防法施行令第26条及び地方自治体の火災予防条例などにより、各種施設、劇場、ホテルなど人の多く集まる場所に設置が義務づけられています。

 

誘導灯には、一般型と長時間定格型の2種類があります。

 

一般型は、停電時に20分間点灯するもので、一般的なオフィスや商業施設などに使用されます。

 

長時間定格型は、停電時に60分間点灯するもので、高層ビルや地下施設など避難時間が長い場所に使用されます。

 

誘導灯は、LEDを光源とするものが主流です。

 

LED誘導灯は、従来型の蛍光灯や白熱灯に比べて省エネや長寿命などのメリットがあります。

 

パナソニックでは、環境負荷の少ないLED誘導灯をフルラインアップしており、既設誘導灯からのリニューアルにより大幅な節電を実現しています。

 

誘導灯は、非常時に備えて定期的な点検や検査を行う必要があります。

 

点検や検査の方法や頻度は、消防法や消防庁通知などで定められています。

 

誘導灯の交換目安は、器具本体が8〜10年、蓄電池が4〜6年です。

 

寿命を迎えた商品は速やかなリニューアルを実施が必要です。

 

 

【関係リンク】

 

>>パナソニックLED誘導灯