
防火対象物に、どれくらいの能力を持つ消火器具を設置すればよいかは、火災が起こったときの初期消火をする上で重要です。
この防火対象物に必要な消火器具の能力単位を求める計算問題がよく出題されているようです。
「みのおか式 消防設備士乙種6類 通信講座」では、
① 防火対象物に必要な消火器具の能力単位を求める問題
② 防火対象物に必要な消火器の本数を求める問題
の例題を掲載していますので、紹介します。
ご覧いただいて、ぜひ「みのおか式 消防設備士 通信講座」のご購入の検討をお願いします。
❶ 防火対象物に必要な消火器具の能力単位を求める問題
【例題】
耐火構造でない延べ面積500㎡のホテルは、どれくらいの能力単位を持った消火器具が必要か?
【答え】
防火対象物に必要な消火器具の能力単位は、以下の式より求められます。

ここで、問題文より
■ 防火対象物 …… ホテル(耐火構造でない)
■ 延べ面積 …… 500㎡
算定基準面積 は、
>>防火対象物の算定基準面積のページ より、
100㎡
これを、上の式に当てはめると、

従って、能力単位5以上の消火器具を設置しなければなりません。
❷ 防火対象物に必要な消火器の本数を求める問題
【例題】
耐火構造でない延べ面積1000㎡の重要文化財に、能力単位2の消火器を設置するとき、消火器を何本設置すればよいか?
【答え】
防火対象物に必要な消火器具の能力単位は、以下の式より求められます。

ここで、問題文より
■ 防火対象物 …… 重要文化財(耐火構造でない)
■ 延べ面積 …… 1000㎡
算定基準面積 は、
>>防火対象物の算定基準面積のページ より、
50㎡
これを、上の式に当てはめると、

能力単位20以上の消火器具を設置しなければなりません。
ここで、問題文に書いてある能力単位2の消火器を設置するときに必要な消火器の設置本数は、
20 ÷ 2=10本
すなわち、能力単位2の消火器を10本設置すればよいということになります。